
映画館でトイレに立った人の後にすごく重要なシーンが流れたらお気の毒にと余計な心配をしてしまうのはよしおです。
ついに「アンフェア the end」が9月5日に公開されました。
公開初日に観に行く予定が、もう一度整理して行こうと1週間経過。
何しろ登場人物が複雑に絡み合い裏切りに裏切りを重ねるややこしい内容ですので・・・。
誰が死んで誰が味方で誰が裏切ってたか・・・
皆さんも10年に及ぶ物語の結末を見届ける為にも劇場に行く前に復習には復習を!
それでは「アンフェア the end 」のあらすじとラストシーン そして雪平父殺害の犯人・薫ちゃん・黒幕の正体について書いてきます。【ネタバレ有り・長いです】
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0.津島直紀(永山絢斗)は期待通りに裏切る。
敢えて一番最初に書きます。
皆さん予想出来ていたと思うのですが、やはりそうでした笑
新しい人物の「津島直紀」 演じる永山絢斗さん。
安藤役を演じていた瑛太さんの実の弟なんですね!
(なんか声とか雰囲気似ているな〜と思っていたら。見終わった後に知りました。)
物語では安藤とは無関係な役で登場。
「雪平さんって無駄に綺麗ですよね」
「バカかお前は」
安藤を彷彿させるこのやり取り。
裏切るのは目に見えていましたが今回の裏切りは今までとは違うところが。
1.「アンフェア the end」大まかなあらすじ
1−1 物語序盤と村上親子殺害の事件発生
映画の始まりは雪平のシャワーシーンから始まります。
雪平は何故か胸に傷を負っていてそこから血が流れ排水へ流れていく描写が・・・。
(この冒頭のシーン、ただの濡れ場と思いきや最後でおもしろい使われ方されます)
前作アンフェア 「the answer」で黒幕だった村上克明検事(山田孝之)とその父がいきなり何者かに殺される事件から展開。
事件現場には「アンフェアなのは誰か?」のしおり。
「罰サイト」も何者かによって復活され「雪平の復讐が始まった」のメッセージも。
そんな中、村上親子殺害容疑で津島直紀(永山絢斗)が拘束される。
「証拠の防犯カメラの映像は「組織」によって捏造されたものだ」
「組織の悪事の証拠のデータを手に入れている。
データは不十分で雪平が前回手に入れた組織の機密データと合わせて告発をしたい」
津島は雪平に訴えかける。
津島の父も警察・上層部から不当な圧力を受けていたこと。
そして証拠映像も組織が捏造したことも発覚して雪平は津島を信用する。
津島を逃し共にデータを持って逃走。
そして組織の告発を計画する。
海外ジャーナリストにデータを渡し海外から組織の悪事を明るみにしようと考えるが・・・。
1−2 組織の新しいボスと一条の裏切り
前回の「アンフェア the answer」死亡したはずの一条道孝(佐藤浩市)も普通に登場。
(自殺はもちろん組織による捏造)
「今回の新しいボスは成り上がりもので冷酷なサディストで甘くない」
一条と三上薫(加藤雅也)が話す新しい組織のボス。
そんな組織の新しいボスは最高検察庁監察指導部の検察官の武部将臣(EXILEのAKIRA)です。笑
雪平がジャーナリストの元へ行くも、ジャーナリストたちはすでに組織に殺されており死体で発見。
その現場に現れた組織の新ボス武部・三上らが登場し雪平は拘束される。
拘束された雪平は娘の美央(向井地美音)を人質にされて津島を殺す約束をしてしまう。
雪平は津島が潜む隠れ家に行き、津島に銃を向ける。
「僕の命よりそりゃ娘さんの命の方が大事ですよね・・・わかりました」
「自分の代わりにこのデータを活用して組織を告発してください」
津島は自分を撃てと覚悟を決める。
そんな津島の覚悟に雪平は彼を殺すのをやめ、共に逃げる。
そこに一条も登場し手助けをする。
「武部が指示していたデータが見つかったのならとヤツと一緒にいる意味がない」と一条は組織を裏切り雪平たちを逃がす。
1−3 物語終盤、エルドニア共和国大使館へ
国内で告発しても意味はない。エルドニア共和国に亡命しようと計画。
しかし雪平はわざわざ偽造パスポートを用意するまでない、とエルドニア共和国大使館に逃げ込む作戦を決行。
しかし大使館には情報が漏れていたのか武部と組織のメンバーがすでに待ち構えており、雪平らと鉢合わせ。
激しい銃撃戦が展開される。
1−4 津島の裏切りと結末。
激しい銃撃戦をくぐり抜け、大使館内の目的の部屋にたどり着いた二人。
そこで雪平はthe answerの最後で入手した機密データが入ったSDカードを津島に託す。
しかし、次の瞬間。
雪平に銃を向ける津島の姿が。
津島は雪平のデータと交換条件に死んだ父の再審を行い無罪にする取引を武部と交わしていた。
激しい銃撃戦が始まり雪平は胸を打たれてしまう。
緊張感漂う場面で雪平の背後から一条が登場。
津島に銃を向けるが一条は津島に撃たれてしまう。
「あんたにならそのデータを託せる。あなたの事を信じてる。自分の代わりにそのデータで組織を告発してほしい」
と銃をおろし雪平は覚悟を決める。
そして津島が雪平を撃とうとしたその瞬間。
撃たれた一条が最後の力で津島を射殺する。
一条もそこで息絶える。
遅れて現場にたどり着いた山路と小久保祐二(阿部サダヲ)。
その時には津島と一条の遺体しかなく、雪平の血痕だけが残っていた・・・。
2.ラストシーンとエンドロール後
あらすじがかなり長くなってしまいましたが笑
最後、画面は映画冒頭の雪平のシャワーシーンへと戻ります。
胸の傷は津島に撃たれた傷だったんですね。
場所は海外と思われ雨る描写。雪平は海外へ逃亡した模様。
そして画面は海外のニュース画面へ。
「大スキャンダルです。一人の内部告発者により日本の警察・司法・検察の不正が発覚しました・・・」
そして最後はいつもの音楽が流れ恒例の映画の伏線とその裏側の映像が流れエンドロールへ。
ちなみにエンドロール後まで見たけど何もありませんでした。
3.雪平の父を殺害した人物の正体
雪平の父を殺害した人物は 一条道孝。
そして支持した人物は 村上成明検事総長。(冒頭で殺された山田貴之の親)
雪平の父親を殺した犯人は津島が手に入れた音声データの話し声により明らかになります。
「雪平(父親)が邪魔だな・・・殺せ」
「わかりました・・・」
「お前は雪平の娘(雪平夏見)を見張ってろ」
「・・・何時までですか??」
「ずっとだ・・・。」
長年の復讐相手とずっと監視されていた事実を知った雪平は一条に銃を向けます。
「撃てよ。ずっとお前になら撃たれてもいいと思っていた」
「父よりも多くの銃弾を浴びせ殺してやると思っていたのに、復讐に復讐を重ねたら終わりが来ないのはわかっている」
雪平は一条への愛情で引き金を引けずに。
そして二人は抱き合います。
復讐を待ち望んだなずなのに引き金を引けない雪平と、雪平への愛情が芽生えてしまった一条。
対極の立場にある二人ですが、それぞれの優しさと人間らしさが胸を打つ場面でした。
4.薫ちゃんは敵??味方??
「私の見解によりますと〜!」お洒落なベストにパーマメガネ、独特の雰囲気を醸し出す三上=薫ちゃん(加藤雅也)。
個人的に好きなキャラクターです。
今まで幾度となく雪平のピンチを救ってきた彼ですが、前作のラストで裏切り者で組織側の人間ということが発覚。
今作冒頭でも組織側の人間として映画は進行していきます。
(ワザとらしいカメラアングルと表情)
武部と組織の仲間のフリをして雪平に手錠をかけますが
「今回はマジでヤバイ! 逃げろ!! あの黒い車に乗れ!」
と手錠を密かに外し雪平と逃げようとしますが結局二人とも拘束されてしまいます。
そこで武部の「お前!オレたちを裏切ったのか!!」の問いに。
「オレは最初から雪平の味方だ! 雪平をお前らから守るために組織の人間になっていたんだよ!!」
こんなアツイセリフを言い放ちますが・・・
武部に命令された一条に眉間を撃たれて呆気なく殺されてしまいます。
薫ちゃんは裏切り者ではなく危険を冒してまで雪平を守っていたんですね、嬉しくもなりましたがその後すぐに殺されてしまい悲しくもなりました。
一条に続き薫ちゃんも実は生きていた!ってことを期待しましたが、派手に眉間を撃たれそこから血も流れていたので死んでしまったのは確実です。
薫ちゃんファンにとっては非常に悲しいシーンでした。
5.山路と小久保は組織側の人間??
山路:
雪平が薫ちゃんと武部らに拘束された際に、
「まずはお前の仲間から殺していくか??」と映像には山路の姿が。
そこでいきなり射殺されます。
(一瞬の出来事です笑)
(この射殺もフェイクかな?)と思いきや本当に撃たれていた様子。
しかし、胸に
小久保:
小久保は常に雪平を目の敵にしており当初から黒幕説が囁かれていましたが、真っ白でした。
特捜部長の圧力にも屈せず、最後は戻ってきた山路と共にエルドニア共和国大使館へ。
「雪平、助けに来たぞ!」
小久保と山路は組織から襲われる雪平を爽やかに手助けします。
(表情がキラキラしていた)
この二人は組織とは無関係の正義感あふれる普通の警察官だったようです。
6.結局、真の黒幕の正体は・・・??
雪平の父を殺害した実行犯は一条。
組織の悪事も雪平の手によって明るみになりました。
そして一番気になる「真の黒幕は一体誰なのか??」最後にこの疑問だけが残りますよね。
しかし真の黒幕の正体はこの映画では一切明かされません。
「雪平の身柄をよこせ。生死は問わない」
と一番黒幕オーラをムンムンに出していた特捜部長(吉田 鋼太郎)。
(真の黒幕は特捜部長??)と思って見てましたが、特に最後まで何かあるわけでなく映画は終わります。
黒幕が最後まで明るみにならない点が評価が別れる大きなポイントになっています。
7. さいごに映画の感想
10年にわたる物語の結末。
今回にしてようやく事件がついに明るみに出たこと、雪平の父を殺した人物が判明したこと。
2つの大きな疑問はうまい具合に着地出来て篠原さんが言うように綺麗な終わり方をしたんじゃないでしょうか。
真の黒幕がハッキリとしないまま終わったのも個人的にはこれで良かったと思います。
裏切りに裏切りを重ねるアンフェアですが裏切りの中にも雪平の優しさに魅了される人物の心情も描かれており、寝ている雪平にキスをする津島のシーンはそれの象徴だったと思います。
個人的な欲を言えば・・・
エンドロールの際に伏線とその裏側の映像が毎回流れる定番の映像。
あれは今作だけの裏側に留まらず、今までの最初から最後までの物語の大きな謎の裏側を一気に見せてくれてもよかったんじゃないかなあって思います。
今回で本当にthe end。
毎回毎回「いつまで続くの!黒幕裏の裏にどこまでいるのか!」って思うのが楽しかったアンフェアも今作で終了です。
寂しい気もしますが今までモヤモヤをありがとう!!
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